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意味や仕組み

厭離穢土欣求浄土


厭離穢土とは、苦悩多い穢 (けが) れたこの世(穢土)を厭 (いと) い離れたいと願うこと。
欣求浄土とは、浄土(仏の世界)を心から喜んで願い求めるという意味。

平安時代中期の往生要集(おうじょうようしゅう)に記されています。
天台宗の僧である源信(恵心僧都,源信和尚,源信大師)が、浄土教の観点より、多くの仏教の経典や論書などから、極楽往生に関する重要な文章を集めた仏教書です。
現実の苦悩や汚穢を直視し、念仏を勤めて,西方極楽浄土阿弥陀如来の国に往生すべきことを説いています。「厭離穢土」,「欣求浄土」,「極楽の証拠」,「正修念仏」,「助念の方法」,「別時念仏」,「念仏の利益」,「念仏の証拠」,「往生の諸行」,「問答料簡」の 10章から成ります。

厭離穢土 欣求浄土 (えんりえど ごんぐじょうど)」は、徳川家康が旗印に掲げていました。

戦国の世は、武士が自分の欲のために戦っているから、国土が穢 (けが) れていました。
そこで、「厭離穢土欣求浄土」とは、苦悩の多い穢れたこの世を厭(いと)い離れたいと願い心から欣(よろこ)んで平和な極楽浄土を欣(ねが)い求めて、それを成すということです。



(#)厭離穢土 欣求浄土 (えんりえど ごんぐじょうど)


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